2017年05月04日

水耕栽培のススメ!〜植物の根を観察してみよう〜

昨日の記事の続き?です。
昨日の記事→生活体験の必要性〜植物の根の話〜

植物の根の観察は、私が大学のときに研究していた内容です。
1年半かけた大掛かりな研究でした。

小学校の学習で、植物の成長を観察するという内容がありますが、それは土から上の見えている部分だけしか観察できていないのがほとんどだと思います。植物の根まで観察することってあまりないですよね。

そこで、みなさんにお勧めしたいのが水耕栽培です。

最近、植物の水耕栽培のグッズがよく売られるようになりました。高吸水性ポリマーなんかが100円ショップにも並んでますよね。

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このポリマーを奥行きがあまりない入れ物(私はミルソーを使っています)に入れ、水をたっぷり入れると、まるで水だけしか入っていないような透明度になります。でも、しっかりポリマーはそこにあるので根を張ることができるんですね。そうすると、どうなるかといいますと…

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ね?きれいでしょ?


植物の根を含めた全体の成長の様子を観察することができます。学級に1つおいておくとよいのではないでしょうか?


ついでに、普段は根の部分を紙などで覆って、光が入らないようにしてください。条件制御のためというのもありますが、藻が生えてしまう可能性もあるからです。一度藻が生えたら、取り除くのは難しいです。


ぜひ、いろいろな植物を水耕栽培してみてくださいね。


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2017年05月03日

生活体験の必要性〜植物の根の話〜

目に見えないものを学ぶことはとても難しいことです。今日はそんな見えないものの学びと生活体験の必要性の話をしたいと思います。

目に見えないものは世の中にたくさんありますが、例えば植物の根は植物を引き抜かない限り見ることができません。ましてや大きな木になるとなおさら見る機会はありませんね。さて、それでは子どもたちは生活体験の中でどれくらい植物の根について知っているのでしょうか?

昔、子どもたちの植物の根の概念調査をしたことがあります。

植物のからだの仕組みについてまだ学んでいない小学校3年生81名と学んだ小学校5年生82名の2集団に描画法(絵を描かせる方法)を用いたアンケートを実施しました。

トマト、インゲンマメ、チューリップの絵が描かれたプリントを配り、土より下の部分を描き足してもらうというアンケートです。

ついでに、正解はトマトとインゲンマメが主根側根、チューリップがひげ根です。

それぞれの正解率は
【トマト】
3年生 18.2%
5年生 24.7%

【インゲンマメ】
3年生 13.7%
5年生 22.2%

【チューリップ】
3年生 76.0%
5年生 61.7%

でした。

子どもたちの回答を見ると、全てにひげ根を描く子どもが多かったです。そのため、主根側根のトマトとインゲンマメの正解率がぐっと下がりました。しかし、中には全く描けなかったり、土の中にトマトやインゲンマメが生っている様子を書いたり、茎を延長させた一本の棒を描いたりなどの回答も目立ちました。

学習したはずの5年生でさえ多くが間違えるのはなぜか。

やはり普段見えないものを知識として吸収することへの難しさがあるのだと思います。

ではどうすればいいか。

やはり、生活の中でたくさんの経験をし、学習と生活が結び付いていくことで生きた知恵になっていくのではないでしょうか。見えないものは見えるようにしていけばいいんです。分からなかったら試してみればいいんです。それが真の学びだと思います。

根の話に戻しますが、正解した子ども数人に話を聞くと、庭や植木バチの草むしりをお手伝いしたり、道端の草を引き抜いて遊んだりしたことがあるということを教えてくれました。

実際に見ること・経験することって大事なんですね。

根の話をしたので、根の観察方法もついでに紹介します。根を観察する方法で手っ取り早いのは植物を引っこ抜く方法ですが、水耕栽培もオススメです。ヒヤシンスが代表格ですね。された方も多いのではないでしょうか。

ヒヤシンスの他にも様々な植物を水耕栽培してみるのもいいでしょう。最近では栽培用の高分子吸水性ポリマーという透明な培地(土の代わりに使う透明なジェル)が100円ショップでも売られています。(ジュエルポリマーやジェルポリマーなどの名前で、観葉植物のコーナーにあります。)そんなもので植物を育てるのも根を含めた植物の成長の観察ができておもしろいです。

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学校だけの知識ではなく、家庭でもたくさんの経験を積み、見えないものも見る工夫をし、分からないことは挑戦しながら生きた知恵を子どもたちに身に付けさせてくださいね。

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2016年12月27日

もしも原子が見えたなら…

昔,私が小学校の担任をしていた頃,理科の発展的な内容として「もしも原子が見えたなら」という授業を行ったことがあります。

実験ではなく,原子や分子のお話を聞きながら模型を作っていくという授業形式で行いました。

ところで,原子という言葉を聞いたことがありますか?

わたしたちの身の回りにあるものはみんな原子からできています。でも,小さすぎてみることはできません。では,原子を一億倍してみるとどのくらいの大きさになるでしょうか。

もし,人間の頭を一億倍したら,鹿児島より大きくなり,日本より大きくなり,アジアより大きくなり…そして地球よりも大きくなります。

それに対し,水素原子の場合だと1億倍してもたったの2.4pの球にしかなりません。

どれだけ,原子が小さいものなのかが分かりますね。

世界がこのような原子たちでできているということが分かったら,何だか世界が違って見えますよね!

「原子や分子は小学生には難しいんじゃない?」と思われるかもしれませんが,原子は様々な科学的現象の基礎であると伴に,これから理科を学んでいく中で,様々な科学的現象のイメージがしやすくなります。

例えば,水が沸騰して水蒸気があがっている様子を見ても,温度が上がると水分子が激しく動いて,外に飛び出してしまうんだという見方をすることができます。現象をイメージ化することはとても科学的な見方・考え方を行う上で大切です。

以前ご紹介した『重さ』の授業(小学校3年生での理科「重さ」の実践記録 その3)の,食塩水を沸騰させる実験の討論でも,子どもたちが原子分子の概念を元に論を展開させている様子がとても印象的でしたね。他にも色々と面白い話がありますが,それはまたの機会に。

最初に発展的内容としてと言いましたが,本当は一番の基礎の部分なのかも知れませんね!

[追記]
関連記事
子どもと炭素の話 「鉛筆が高級に見える!」

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昔はまってたバイオカイト。とってもよく上がる凧です。写真はキットを使って手作りしたもの。
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またあげたいなー。
posted by みさき先生 at 17:42| 鹿児島 ☔| 理科教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする